混同されがちな補助金との違い
「助成金」とよく混同されがちな言葉に「補助金」があります。いずれも何らかの施策や事業にかかった負担金の一部を、国や地方自治体に援助してもらう形で受け取ることができる返済不要の交付金のことです。しかし、この2つには明確な違いがあります。
そもそも助成金は、会社が払っている雇用保険料が財源となっているのが一般的です。雇用保険料を財源と仕組みになっているので、その利用にあたってはその会社や事業主が雇用保険の雇用事業者である必要がある点には注意が必要です。そうでなければ利用することはできません。
一方で、国や地方自治体から公募されているのが一般的な補助金の財源は、法人税となっています。つまり、法人税を納めていない企業や滞納をしたことがある会社はその申請を行うことができません。法人税を正しく支払っている事業者のみ、補助金を活用することができます。なお、助成金に比べて審査が厳しく採択率は補助金の方が低い傾向にあります。
助成金を申請する上でのポイント
助成金の申請を検討する場合、気になるのは無事に審査をクリアして、お金を受け取れるのか否かという点ではないでしょうか。
助成金申請において大切なのは、誰を対象としている制度なのかを理解したり、条件を満たすか事前に確認することです。該当しない制度を利用しようと努力しても、それは水の泡になりますし、仮にもし審査を通っても不正を疑われる恐れがあります。後々ペナルティを受けない為にも、最初に正々堂々と利用できる助成金制度を選択して、それから手続きに入ることが大事です。
それと、審査に通るポイントとしては、書類を正確かつ分かりやすく書くことを心掛けたり、事業計画書類の作成に時間を掛けることです。事業計画は審査結果を左右する重要な要素ですから、客観的で具体的な内容にまとめることが求められます。助成金は審査を突破しなければ制度を利用できませんが、書類の作成に受かりやすくなるので、そこを意識して取り組んでみるのが良いのではないでしょうか。